折るどころかさらに立つ

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心の中で会長さんに小さく拍手をしていたら、会長さんがプルプルと震えだした。顔色も悪い。そして、俺の肩を抱く手が強くなる。痛いお。 「お、お前…今、萌えのためだって言ったよな…?」 「言いましたよー。」 「じゃあ…お前は腐男子なのか…?」 「そうですっ!健全な(?)腐男子ですっ!……はっ!まさか会長さんはどうs…」 「断じて違う。」 即否定ですか。さいですか。 ちっ。やっと同士が見つかったと思ったのにっ!ちくせうっ! …ん、待てよ。じゃあ何で…… 「会長さんは腐男子を知ってるんですか?」 「それは、由絃(ユヅル)が……いや、俺の幼馴染みが………腐男子なんだよ。」 なん…だと……!? 「会長さん!是非、その人を俺に紹介しろ下さいっ!」 俺の肩を抱いていない方である右手をがしっと両手で掴み、懇願する。 ―ピロリロリーン ん?今、緊張感の欠片もないシャッター音が聞こえたんだけど? まさかと思い恐る恐る音のした方を見ると……… スマホを此方に構えて「ぐ腐腐…」と言いながらニヤつくイケメンがいましたwww
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