歓迎会でも通常営業

5/9
前へ
/98ページ
次へ
*サクside 「……やっぱ、無理っ!逃げ切る自信ないっ!」 そう叫ぶユウに、気付いたらこんなことを口走っていた。 「大丈夫だって!俺がユウのこと守るから!絶対に!なにがなんでも!」 「っ!?///」 小さく息を飲んだユウの、身体の動きが止まる。 そりゃそうだろう、急にそんなことを言われたら。 言った自分だって驚いてるんだから。 凄く動揺してるんだろうな、ユウ。 今俺の中に、そんな風に思える冷静な俺と、ユウへの気持ちが爆発しそうな俺がいる。 理性と本能ってやつ? なんか違う気がするけど、どうやら今俺の身体を動かしているのは、後者らしい。 「守りたいんだよ、ユウのこと。ダメか?」 言いながら、ユウを優しく後ろから抱き締める。 力を入れたら壊れてしまいそうなユウを、優しく。でも、強く。 「それとも、俺じゃ頼んない?」 耳許で囁く。 「んっ//」 ユウがピクリと反応する。 そっか。ユウ、耳弱いもんな。 でもさ、そんなことされたら俺……………… 止まんないよ?
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

842人が本棚に入れています
本棚に追加