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ユウの身体を此方に向けさせ、ドアに押し付ける。
「い゛っ!」
痛そうに顔を歪めるユウ。
ごめんな?
でも、もう……自分で止められないんだ。
じっと、ユウを見つめる。
揺れるユウの瞳に俺の顔が映る。
「サク…?」
あぁ、もう……この状況で名前を呼ぶって………誘ってるとしか思えないだろ。
僅かに残っていた理性の壁が崩れて行く。
モウ、トマラナイ。
ユウのおとがいを掴む。
そして、ゆっくりと顔を近づけていく。
こんなかたちでキスなんかしたくない。
ちゃんと告白して、お互いの気持ちが通じてからがいい。
そう、思うのに、身体が止まらないんだ。
嫌だ。嫌だよ。
助けてよユウ。
俺を
止めて。
*サクside is end.
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