842人が本棚に入れています
本棚に追加
サクにおとがいを掴まれ、上へ向かされる。
サクの熱を含んだ瞳に俺の顔が映る。
少しずつサクの顔が近付いてくる。
やばい……、
このままではキスされてしまう。
抵抗しなくちゃ。
頭の片隅で警告音がなる。
なのに……サクの顔を見たら、動けなくなっちゃった。
なんでそんなに
泣きそうな顔してるの?
意味わかんない。
襲ってる側のくせに。
俺の方が泣きたいよ。
止めてよ。
俺、サクのそんな顔見たくないよ。
サクの笑ってる顔、俺けっこう好きなんだよ?
だから、笑ってよ。
今すぐ。
俺の前でそんな顔するとか、許さない。
…もう、怒っちゃうからな!
「世界よ、止まれっ!!」
頭の何かがパーンしちゃった俺は、何をどう思ったのか、そう叫んだ。
まじで世界が静止した…と思うくらい、サクの動きがピタリと止まった。
俺とサクとの距離、僅か数ミリ。
危なかったぁ…
…おっし。じゃあ、こっから先は俺のターンだぜっwww
覚悟しやがれ、サク!!
楽しい楽しいお説教タイムをしてやんよっ!www
最初のコメントを投稿しよう!