歓迎会でも通常営業

7/9
前へ
/98ページ
次へ
サクにおとがいを掴まれ、上へ向かされる。 サクの熱を含んだ瞳に俺の顔が映る。 少しずつサクの顔が近付いてくる。 やばい……、 このままではキスされてしまう。 抵抗しなくちゃ。 頭の片隅で警告音がなる。 なのに……サクの顔を見たら、動けなくなっちゃった。 なんでそんなに 泣きそうな顔してるの? 意味わかんない。 襲ってる側のくせに。 俺の方が泣きたいよ。 止めてよ。 俺、サクのそんな顔見たくないよ。 サクの笑ってる顔、俺けっこう好きなんだよ? だから、笑ってよ。 今すぐ。 俺の前でそんな顔するとか、許さない。 …もう、怒っちゃうからな! 「世界よ、止まれっ!!」 頭の何かがパーンしちゃった俺は、何をどう思ったのか、そう叫んだ。 まじで世界が静止した…と思うくらい、サクの動きがピタリと止まった。 俺とサクとの距離、僅か数ミリ。 危なかったぁ… …おっし。じゃあ、こっから先は俺のターンだぜっwww 覚悟しやがれ、サク!! 楽しい楽しいお説教タイムをしてやんよっ!www
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

842人が本棚に入れています
本棚に追加