「王と呼ばれた日」

18/19
前へ
/109ページ
次へ
いや、中学生のことなどどうでもいいのだ。ここは中学校などではなく、高等学校なのだから。 とはいえ、ここは特殊な学校だから、サキュバスさんのような反応は仕方ないのかもしれない。実際、 「…………わふっ、わふっ……」 「ま、魔道式? これ何の魔道式? 魔方陣? 違うの……?」 「……いや、俺ゴーレムだから……インプットすればいいだけだけど……」 「…………髪の毛で紙濡れた……川出身の辛さ……」 「……そうか、燃やせばいいんじゃな!」 因みに上から、ワーウルフくん。赤魔法使いくん。ゴーレムくん。ウンディーネさん。そして何を思いついたのか全くもって謎なバカは僕の後ろのサキュバスさんである。何が燃やすだ。ここでするなよ。 「いえ、燃やさないでくださいね。困りますから」 「あ、はい……」 そして先生(数学担当)に怒られた。数学教師は続けて、 「先生、炎見たら興奮しちゃう性質ですから。殺しちゃいますよ」 舌先をチロチロさせながら言う。とてもエロイ声である。下半身の見た目が蛇なのも僕としてはアリだ。と言うかこの学院の先生、先生に向いてないと思います。 「ご、ごめんなさい……」 サキュバスさんは若干怯えながら再度謝る。僕としてもう少し粘って欲しかった。ドS(推定)メガネの女教師の説教はそそるものがある。下半身蛇だけど。
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

409人が本棚に入れています
本棚に追加