「神様は随分前に死にました」

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今から約3年前。大抵の人にとってはまだ真新しい記憶だと思う。魔界から魔族、天界から天使、はたまた名前も分からないような世界から現れた面妖な種族たちが地球に現れたのは、もう歴史の教科書に載っている頃かもしれない。 人々はかのような異常事態に一致団結し、戦争も切り上げ、第一次地球防衛戦線を築き上げた。 それを見た異種族たちは、応戦するように対地球防衛戦線戦線を築き上げる。 照らし合わされたかのように、武装した人々は一ヶ所に集い、また異種族も一ヶ所に集い、戦争が始まろうとした。 そんな場面を、歴史的な瞬間になるでしょうと、日本のテレビ局は中継していた。肝心なところを映す気は無いくせに。 そんなことを思いながら、昔の僕はお昼を食べながらテレビを通して、戦争を見届けようとしていた。 『やめろやめろ。ギャーギャー騒いでんじゃねえよボケナス共が』 そんな声と共に、テレビに映る空が割れた。
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