「嬉々迫る不幸自慢」

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「……それで、続きだが」 「昨晩の話か?」 「いや違う」 隙あらば『戦争制度』の話を持ち出そうとしてくる。恐ろしい。 「じゃあ何の話じゃ。肉はやらんぞ?」 「僕は朝からそんな脂ぎったものは食べられない。そうじゃなくて、この世界に来たのがつい最近ということについてだ」 「ほむ?」 サキュバスさんは肉を頬張りながら返事をするから、某魔法少女のような声を出す。 「……僕は把握しているのは、キミたち異種族が、五年前にこの世界に来たことだ。その後も、異種族はこの世界に来ているのか?」 人口爆発が起きそうで恐ろしいのだが。
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