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「わ、わたしはただ…、この度の我が社との契約の御礼をと思いまして…」
倒れ込んでる社長は慌てて弁解をするけれど、くりゅーって人は許す気がないのか、社長の胸倉を再度掴み始めた。
ヤバいっ!!
「ちょ、…やめてください!!」
あたしだって社長の事はとってもむかつくけれど、さすがにこれ以上殴るのはマズイと思って、急いで社長のもとへ駆け寄る。
だってこれ以上殴って、万が一死んじゃう…なんて事があったら……
「ダメっ!!!!」
そう考えてたら、
気がついた時にはあたしはもう、社長とくりゅーって人の間に飛び込んでいたんだ。
すでに振りかざされていたくりゅーって人の拳に、避け切れないと思って、目を瞑る。
…でも、あれ!?
飛んで…、…来ない…!?
(よかったぁ…)
って少し安心して目を開けた瞬間、ふわりとあたしの体が宙に浮いた。
「うわっ…」
突然の事態に慌てるあたしの目の前に現れたのは、くりゅーって人の顔。
しかも、ちょー近い!!
「なんだてめぇ、このバカ社長の仲間か!?」
そして、何であたしが浮いてるのかと言えば、
このくりゅーって人があたしの首根っこを掴んでいるから。
いくら何でも、女の子に対してコレはなくない?
。
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