第1章 ダンジョンマスター始動

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食後もセレーナとの会話をしばらく楽しんでいたが、そのまま雑談で昼食も終えてしまった。ただその分セレーナとは仲良くなれた気がする。セレーナは最初から俺に心を許していたが、さすがに創造主とはいえ、俺はそこまでではなかったのだ。今後常に共にいることを考えれば、これも有効な時間利用だろう。ただ、そこで開放場所が一番決めるのに時間がかかるであろうことを思い出し、仕方なく緩んでいた気持ちを切り替えることにする。なにせ世界地図から20M四方の場所まで絞らなくてはいけないのだ。ポイントが手に入ったら広げればいいとしても、最初のエリアが悪ければポイントも手に入りにくい。 「セレーナ、開放場所を決めようか。時間かかるだろうし。」 「そうですね、慎重に決めなくてはいけないですし。」 セレーナも反応からするとそのことを理解しているようだ。まあ知性は明らかにセレーナの方が高いのだから当然と言えば、当然だろう。ただ残念さが顔に出ているあたりは知性と関係なくてかわいらしい反応だな。 「じゃあ、コア。俺とセレーナに世界地図を表示。国や地域の特徴の説明イメージも一緒にあげてくれ。」 セレーナにも伝わるように声にだして指示をだす。 サー。世界地図に国や地域の説明を付して表示します。 表示された地図イメージを見る。大陸と呼べるものは東西の二つみたいだ。二つの間の海洋は一方が広すぎるため、地図の中央に載っている方のみが大陸間を行き来する航路となっているようだ。名前も外海と内海。わかりやすい。西の大陸は上部が大きめの砂時計型だ。北側はジェノス帝国が統一しており、反抗勢力が存在するようだが一応安定しているみたいだ。逆に南側は混迷地帯と呼ばれ小国が連立している。東側はダイヤ型だ。東西南北に四つの国が治めている。北がウィン貴族連合国、東がルーム首長国、南がセイム教国、西がレヴァン王国となっている。西の大陸と違って、東の大陸の状態は安定しているらしい。主な特徴は ジェノス帝国・・・現皇帝の元で北部を統一した帝国。 混迷地帯・・・10の小国を各王族が治め争っている。 ウィン貴族連合国・・・五大貴族を中心に統治し安定。 ルーム首長国・・・森林地帯で自治を行う8部族が交代で代表を務める。 セイム教国・・・東の大陸に広がるセイム教の教皇を中心とした国。 レヴァン王国・・・レヴァン一族が治める古くから続く王国。
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