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「駄目だこりゃ…帰るぞ」
「おぉうッ!」
そう言って、俺は真吾の腕を持った。
身体を支えてやり、居酒屋を後にした。
「今からタクシー呼ぶからな?」
「んんー…」
俺は携帯を手に取りタクシーを呼んだ。
タクシーは何分も経たない間に来た。
「それじゃ!ちゃんと帰ろょ」
「おぉうッ!じゃあなぁ」
ドアがバタンと閉まり、タクシーは走り出した。
【タクシーの中】
「お客さん…酔ってるなら、中で吐かないで下さいよ」
「あ?ああ、大丈夫大丈夫。酔いは冷めたから…」
「そうかぃ?ならぃぃんだケドね」
「……ふぅ。目赤くしやがって…全然吹っ切れてねぇじゃねぃか」
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