妄想コンピューター

4/4
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「余計なことを考えるから、仕事の効率が低下してしまうのは、昔からです。しかし、これは、そんな雑念をハッキリと表に現してくれます。今の局長のように、個人的な嗜好や情報を知られたくない彼らは、全員、仕事に没頭するようになります。何より、そうすることで、政府に対する不満や不信感を考える隙を当てず、個々の思想、思考を奪い、社会にとって、効率よく働く人間を生み出せます。まさに、社会に有益をもたらす、素晴らしい発明ではないでしょうか」  のちに、この発明が採用されたことは言うまでもない。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!