いじわる

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オフィス00の玄関に立つ男―――メインターゲットは龍牙獅童(りゅうがしどう)。彼は自動ドアを開けて中に入っていった。 「馬鹿だな君は」 茂みの上から私を見下ろしていた。筋肉質な胸板やつり上がった細い目や太い首。全部矢剣かなの好みだった。 「えっ!?瞬間移動?」 「矢剣社長、ストーカー癖止めていただけませんか?」 「あああ―――嫌ですっ」 「個人を探られるのはこちらとて気持ち悪い」 「そうですか残念」 感情の籠らない謝りかただった。
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