0人が本棚に入れています
本棚に追加
オフィス00の玄関に立つ男―――メインターゲットは龍牙獅童(りゅうがしどう)。彼は自動ドアを開けて中に入っていった。
「馬鹿だな君は」
茂みの上から私を見下ろしていた。筋肉質な胸板やつり上がった細い目や太い首。全部矢剣かなの好みだった。
「えっ!?瞬間移動?」
「矢剣社長、ストーカー癖止めていただけませんか?」
「あああ―――嫌ですっ」
「個人を探られるのはこちらとて気持ち悪い」
「そうですか残念」
感情の籠らない謝りかただった。
最初のコメントを投稿しよう!