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「っ……どっけー!!」
「うわぁっ……!」
ライトは後ろから来た自転車を手で止めた。
「あっぶねーだろー……が…………!?」
ライトは幽霊でも見たかのように驚いている。
「……カ……ムラ…………?」
「……お前なんでここ(人間界)に居るんだよ!?」
「なんでって……ここ(人間界)に居ちゃ悪い?」
「手紙におれに生きろって……あの意味……」
「僕は生きてたよ…………れいがいなくなってからも……」
「…………カムラ、お前今どうしてる……?」
「姿を変えて学校に通ってるよ……」
「……そっか……」
「……ライトは……?」
「……オレは今、人間の子どもっていうことになってる……」
「学校は?」
「……一応…………行ってる」
「…………帰ろっか、僕の家泊まってって」
カムラはそう言ってニコッと笑った。
「おう、サンキューな」
ライトはカムラに背を向け自転車の後ろに乗る。
10分ほどたってカムラの家についた。
二人とも10分間一言もしゃべっていないせいか、すごく気まずい。
(どうしよ……)
「こ、ここがお前の家か……?」
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