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優し気な光姫の目が怪しく光る。
「……貴女と毒婦マチルダとの関係は? 否……貴女……本当に毒婦マチルダと接触したんですか?」
……さて。なんて答えるべきか。
答え方によっては……ものすごぉぉく。
ややこしい展開になりそうだな。
慎重に答えを選んでいる時だった。
「店長~。ただいまー」
明るい声に思わず振り返ると、小柄でかわいらしい女性と少し気の強そうな美しい女性が立っていた。
「ああ、ゆきちゃん。お帰り。……何? 嫁と一緒だったの?」
「そこでゆきちゃんと会ったのよ」
気の強そうな女性が小柄な女性を見ながらそう言った。
「あれ? 店長……お客様?」
「そうだよ」
「ああ、すいません!! いらっしやいませ!!」
あわててお辞儀をする仕草が可愛くて、思わず微笑みながら軽く会釈をする。
「ゆきちゃん、ゆきちゃん。彼女ねぇ……なんとあの!! 毒婦マチルダなんだよ」
ちょっと待て!! 何をあっさりバラしてる!!
「え……えぇぇぇ!?」
ゆきちゃんが大声を上げる。
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