二、

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マリン「…で?何で私たちを呼んだの?」   幹広「助けて欲しいんです」   マリン「助けねぇ~」       何でしょう? マリンちゃんと幹広さんのこの会話… まるで前からお互い知っているみたいに…     でも… 私も知っている気がする… とても懐かしい感じがする…       マリン「…一つだけ言っといてやるよ…」       とても真剣なまなざしで相手を見つめるマリン 華蓮は隣りでそんなマリンを心配そうに見つめる       マリン「華蓮は…何も覚えてないから…」   幹広「!?覚えていない…」       …私は…何か忘れてしまったんですか…? マリンちゃんのいきなりの悲しげな表情…     どうしてそんな悲しげな表情をするんですか…? 何を…何を忘れてしまったの…?       幹広「…そうでしたか…でも華蓮さんにとっては忘れていた方が良いでしょうね…」       …何も思い出せない… どんだけ記憶をたどっても…     でも一つだけわかる事がある… そう…それはとても大事な事… 私の中で言っている気がする… 思い出せと…       華蓮「…マリンちゃん…?私"何か"忘れてしまっているんですね…?」   マリン「……」   華蓮「私…自分の記憶を取り戻したいです」   マリン「!!何言ってんの?!」       びっくりするマリン 幹広もわたわたする     取り戻したいです… 取り戻して昔何があったのか…       幹広「…麗革さん…思い出してもあなたに耐えられるかどうか…」   華蓮「でもっ!でも思い出さなきゃいけない気がするんです!!」       私は二人の顔をジッと見た       幹広「わかりました…麗革さんがそこまで言うんでしたら」   マリン「!?」   華蓮「…!ありがとうございます!!」   マリン「…はぁ…辛くなったら…やめてよね…?」   華蓮「…はい」       ありがとうマリンちゃん… 私は心の中で深々とお礼を言った
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