記憶・希望・愛

二、

「ここです」

うわぁ…大きいです…お城みたいです…！！
てかお城ですよ！！どう見ても！
どんな人が住んでいるんでしょうか…？

今まで怖がっていた華蓮なのにいつの間にか明るくなっていた
そんな華蓮を見たマリンはクスクス笑っていた
そして"主"と言う人の部屋まで案内される二人

「こちらです、幹広様お連れ致しました」

幹広「ありがとう」

ニコッと笑いかける幹広

と、とても美形です！！
笑顔の綺麗な方…女性の方を見ているみたいです…

口をあんぐりして幹広を見ていた華蓮の目の前をマリンは手で上下させた
華蓮がはっ！！と我に返り話を進める

華蓮「あ、あの～…」

幹広「はい…？」

華蓮「え、えっと…」

二人が話しているのをイライラしながら見るマリン
二人は二人で何だかほんわかしている

マリンは椅子に座り先ほどメイドが入れてくれた紅茶を飲みながら二人の会話を聞くことにした

華蓮「えっえっと…きょ、今日はいい天気ですよね！！」

幹広「そうですね♪」

マリン「…いい加減本題に入れば？」

幹広「あっそうでした…！！」

華蓮はやっと落ち着きを取り戻したのか椅子に座りゆっくり紅茶を口にした