修行

3/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
でも、それを知った所で役立ちそうもなかった。 そして、明日は誰のトコで仕事だっけなどと考えていた俺にヤツは 「じゃあクラウン、キミ、今日からココに住み込みで修行つけるから」 と言った。 そしてクリスを帰らせると、杖を振りかざし跳び掛ってきた‼ 後ろに跳んだ瞬間、頭のあった場所を杖が横切る。 「力使わないと休めないよ~」 などと宣いながら杖をふる。 しかし説明を聞いただけで使える訳もない。 雨霰と降る打撃を避けながら、犬を盾にするように座った。 「人ぢちだと~、卑怯者め~」 「いや、使い方知らんモノ使え言う貴様がおかしい」 「?、言ってないっけ?」そう言いながらも犬を跳び越え杖で突いてくる。 さっきまで座っていた地面がうがたれる。 紙一重でかわした俺は蹴りを入れて、とりあえず黙らせた。 「教えてないのにココまでやるとは」 と奴は楽しそうに笑った。 そんな感じで2~3週間がたった…
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!