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暫く歩き回ったのだが、一向に同じ景色で、進んでいるという実感がわかない、なんだか無限ループにはまった気分。
「なんてこった、スタート開始直後で森のダンジョンで地図なしだと、どんなクソげーだよ」
まずゲームじゃないんですけどね。
「畜生なんかイベントが起こらねぇのかよ……」
すると、何やら強力な悪寒が俺の背中に走った。本能が危機を感じ、俺はすぐさまその場から、某狩人ゲーの緊急回避よろしくな動きで飛びのいた。
次の瞬間、俺のいた場所が盛大に爆発した。
「フラグ回収早ッ!?」
まさかだった、ああいった呟きは、二次元で言うとお決まりのようなものだからやっても他のだが、まさか幻想入りするとここまでフラグ回収が早いのか……
「て言うかまた爆発かいな、俺は非リアだと何度言わせれば……」
「ぐがあ゛あ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁ!!!」
俺の言葉にかぶせるように、力強すぎる方向が、俺のすぐそばから聞こえてきた。
「生き物の鳴き声、あの力強さは、間違いない、結構強力なモンスターのはずだ、つまりフラグが!!」
流石異世界、テンプレには必ず従うものなんだな。
「っしゃあ、良世界での初めのフラグ建ててきますか!!」
俺はそう叫びながら声のしたほうへと走っていった。
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