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――another side――
「こいつを見てくれ、こいつをどう思う?」
「ウッホホ、ウッホッホ(すごく……大きいです)」
「よろしい、さぁ……」
そいつは着弾すると爆発する、球体状の魔法を口から吐き出した。
俺はそれをかわしてから、やつの目をみて言った。
「ヤ ら な い か ?」
俺たちの戦いはここから始まった。
「いいのかい?ホイホイついてきて、俺はノンケだろうが構わず食っちまう男なんだぜ?」
「ぐがあ゛あ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁ!!」
胸板がすこぶる厚い良い男を見つけたぜ、いやこいつはオスか。まぁなんでもいい。
体を覆っている黒い体毛が俺の肌を刺激する。こいつは確か、ノンケ・ゴリラという高位の魔物だったはずだ。
だがそんなことは俺には関係ない。
「俺のションベンでお前の腹の中をパンパンにしちゃるぜ」
俺はそのオスの中で激しく相棒を動かし続けた。
「うがああああぁぁぁぁぁ!!」
「いい声で鳴くじゃないか、どうだ?ウッホ・ナイスガイの武器はよ」
そいつは狂ったように暴れだすが、がっちりと俺の腕にホールドされていて脱出なんて不可能だぜ。
しかし、俺の腕の中のノンケ・ゴリラが頭を吹き飛ばして絶命した。頭部が無くなった首から吹き出る血が、俺の顔に降り注ぐ中、俺は確かにみた。
「フラグキターーーーーーー!!アレ?」
珍しい黒髪のいい男を。
――another side end ――
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