第一印象は大事

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「しかし今神様チートすごく便利、俺の知りたいことなんでもわかっちゃう」  エウドキアクラムは、かなり上位のモンスターだ、ゲーム的に行ったらステージボス的な勢いだ。  それを単騎で挑むには相当な実力がなきゃやっていけないぞ。 「よし、実践練習兼ねてやってみますか!」  俺は使う術を口にしながら、その暴れまわってできたであろう空間へと躍り出た。 「attack.ケルブ【カタストロフ・ライトニング】」  その術の発動は、俺が地面へと着地するのとほぼ同時のことだった。  腕からあふれ出るように走り回る閃光。掌から発せられた、極太の青白い光。  凄まじい量の電気量を放ち、渡には轟音と激しい震動が生まれた。  確かな手ごたえを得た、エウドキアクラムは耳を劈くような悲鳴を上げた。 「support.【アクセラレート】」  じゃじゃーん、私のオリジナル魔法、という名の、悪セロリ板のパクリだよ。 「くけけ、せめて散り際で我を興じさせよ」  間違えたこれAU王だった。  右足で地面を蹴りつけ、ベクトルの演算を開始する。  まるで瞬間移動でも下のではないかと錯覚するほどだった。  俺の体はエウドキアクラムの顔の目の前にあり、俺の目と、苦しそうなエウドキアクラムの目が会う。 「お前にうらみは無いけど、人に襲いかかっちゃだめでしょ」  伝わるはずもないが俺は、そのまま術を発動する。 「attack.ケルブ【カタストロフ・ライトニング】」  ほぼゼロ距離での攻撃。空気抵抗を受けない分、その威力は絶大だ。
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