68人が本棚に入れています
本棚に追加
「しかし今神様チートすごく便利、俺の知りたいことなんでもわかっちゃう」
エウドキアクラムは、かなり上位のモンスターだ、ゲーム的に行ったらステージボス的な勢いだ。
それを単騎で挑むには相当な実力がなきゃやっていけないぞ。
「よし、実践練習兼ねてやってみますか!」
俺は使う術を口にしながら、その暴れまわってできたであろう空間へと躍り出た。
「attack.ケルブ【カタストロフ・ライトニング】」
その術の発動は、俺が地面へと着地するのとほぼ同時のことだった。
腕からあふれ出るように走り回る閃光。掌から発せられた、極太の青白い光。
凄まじい量の電気量を放ち、渡には轟音と激しい震動が生まれた。
確かな手ごたえを得た、エウドキアクラムは耳を劈くような悲鳴を上げた。
「support.【アクセラレート】」
じゃじゃーん、私のオリジナル魔法、という名の、悪セロリ板のパクリだよ。
「くけけ、せめて散り際で我を興じさせよ」
間違えたこれAU王だった。
右足で地面を蹴りつけ、ベクトルの演算を開始する。
まるで瞬間移動でも下のではないかと錯覚するほどだった。
俺の体はエウドキアクラムの顔の目の前にあり、俺の目と、苦しそうなエウドキアクラムの目が会う。
「お前にうらみは無いけど、人に襲いかかっちゃだめでしょ」
伝わるはずもないが俺は、そのまま術を発動する。
「attack.ケルブ【カタストロフ・ライトニング】」
ほぼゼロ距離での攻撃。空気抵抗を受けない分、その威力は絶大だ。
最初のコメントを投稿しよう!