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ゼロ距離からのカタストロフ・ライトニングは、辺りに眩い光を撒き散らし、それと同時に、エウドキアクラムの物と思われる血液も撒き散らした。
恐らく鳴き声を上げる前に絶命したのか、エウドキアクラムは静かに、その顔の失った体を地面に倒した。
頭があった場所からは、蛇口のように赤い液体が流れ出てきていた。
「うわ……グロい」
自分でやっといて言うのもなんですが、相当グロい。もうねR18のゲームとか全然比べ物にならによ、お話になりません。
すると、俺の近くで止まった足音が聞こえた。その音の主を確かめるために俺は振り返った。
「…………」
そいつは、エウドキアクラムの死体を眺めていた。暫くして、今度は俺の方を見た。
ここで重要なことがある。その人物は女の子であった。
もう一度言おう
女 の 子 だ っ た 。
そして、美人だった。
もう一度言おう。
美 人 だ っ た 。
流石異世界というべきか、髪の色は紺色でサイドアップだった。うむこれもまたよきかな。
そんなことを考えていたのだが、ふとその子が、俺に向けて、手に持っていた双剣を横薙ぎに振った。
「なにごとですっ!?」
まぁ神様から頂いた高スペックな俺は、それを目で確認すると、すぐさましゃがみ込んでその攻撃を交わした。
だがその女の子は俺を蹴り飛ばそうとしていた。
「甘いぜ嬢ちゃん!!」
俺はしゃがみ込んだ体制から一気にバックステップで距離を取った。
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