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「なぜ非リアの俺が爆発するんじゃあぁぁい!?……っておよよ?ここどこ?」
次に目を覚ましたのは―次があると思わなかったけど―周りが白一色に支配されたところだった。目がちかちかします。
「病院? そうか、あのリア充は死に俺だけが助かったと……フハハやはり爆発して死ぬのは、貴様のようだったなリア充が!! ハッハハハハハ!!!」
と、高笑いしたのは良いんですが、これ出口どこなんですかね?ベッドあるだけで無駄にだだっ広い、なんか無限に続いてるよとか言われたら信じちゃうかも。
「無限に続いてるよ」
「んなもん信じるわけないじゃないですか、お帰り願えますかハゲ」
「まだ禿げてないよ!!」
なに言ってんだよ、アフリカ言ってもそんな無限に続く場所なんてねぇよ、常識として考えろ。
「君が信じるって言ったんだよ!?」
「少しお口を慎んで下さいよ、物の例えって言葉をご存知ですか?これだからゆとりは……は?ちょっとまて」
俺って口に出してないよね?無意識のうちに口にしていたとかいう変人ではないぞ俺は。
「うん、ただ僕が心を読んでるだけだよ」
「へぇーそうなんだー」
「信じてないね……」
「信じるわけねぇだろ!!、そんな胡散臭さ万点の、古代ギリシャの人とかが着てそうな服に包まれた男のことなんてよ」
それに加えてサンダルだし、無駄にイケメンだし、絶対リア充だわこいつ爆発しろよ。
どこの宣教師だよ、俺は仏教徒だ、そこまで信仰してないが仏教徒だ。
「いや、しかないよこれが正装みたいなもんだし」
「どんな正装だよ、変な宗教団体ですかアナタは」
「いや、神だけど」
「え?髪?」
「godのほうね」
…………は?
たぶん今の俺は、素晴らしいほどに、絶対零度の目でこいつのことを見ていると思う。うん間違いない。
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