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「君は疑り深いなぁ、他の転生者はすんなり受け止めたよ?」
いや他にいるのかよ!!
そいつは頭をガシガシと掻き始めた、するととたんにハッとしたような顔になった。
「そうだこれがあった」
今度は何だ……そう思っていると不意にやつに右手が右に突き出される。まぁ俺からみたら左だが。
「【オリーブオイル!!】」
「なんてッ!?」
今こいつなんて言った?オリーブオイル?オリーブオイルって言ったよね?いや絶対に言ったよ。
しかし次の瞬間、そいつの手から緑色の液体が勢いよく発射された。そりゃもうあれだ、ウォーターカッターよろしくな勢いで。
「これで信じるかい?」
やつはそう言いながら顔だけこちらに向けてにこやかな笑顔を見せる。だが手からは尋常じゃない量のオリーブオイルがあふれ出している。
俺はなんだかその迫力に負けて、二回頷いてしまった。
「そいつはよかった」
オリーブオイルの放出を止めてから、そいつはコホンと一つ咳払いをする。
「ええー、桐島涼太君あなたは死にました」
「あ、そうなんですか」
「あっさりしてるっすわー、エキストラバージンオリーブオイルですかあなたは」
「そのモコズキッチン的なネタやめろよ」
まぁこいつが神ということは恐らくそういうことだ、俺やっぱあのリア充に殺された……リア充に……
「どちくしょぉぉぉ!!あんのリア充!!来世では生き地獄見せてやんよ!!」
俺は床を殴りつけた。手が痛かった。
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