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「さぁ我にチート能力をよこせ!!」
「唐突過ぎてついていけない」
あぁそうか、今のは全て頭の中での0.002ナノ秒に過ぎなかったか。
「つまりあれだろう、俺を転生させるためにここに呼んだのだろう?」
「ゑ?違うんだけど?」
…………ゑ? ち、違うの? 嘘マジで? かなりドヤ顔決めたのに? ビシッと指を指したのに?やだ恥ずかしい。
「転生っていうのは所謂生まれ変わりでしょ?違う違う、そうじゃなくて、死後転送っていえばいのかな」
ああ、なるほどこの状態のまま異世界へゴーするんですね分かります。
「まぁ転生と言えば転生かな?」
よかった、安心した。これでもし何もなかったらどうしようかとwwww
「でも何でそんなことしてくれるんです?」
「そりゃあれだよ、あー……あみだくじ」
「あみだくじ!?」
神の世界にもあみだくじの文化はあるのか、意外だな。
「まぁそれで当たった感じ?」
「へぇー」
っちなんだよ、てっきりこいつの手違いとか蚊と思ったのに。
刹那、神の体から滝の如く汗が噴き出してきて、足元に巨大な水たまりを形成した。
え?何これ……
「ま、まさか貴様の手違いで……」
「ま、ままままままさかかかかかか、いあいやだなぁ全く」
いや隠せてねぇし、噛みすぎだし、目が泳いでるし、汗ダラダラだし。
「そうかやはり貴様のせいか……」
「いや、ほら落ち着こうよ?ね?ね?」
神はまぁまぁと言いたげに手を突き出してくる。
「ならば貴様と同じ、いやそれ以上の能力を渡して、魔法の世界に転生させろ」
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