不幸の前兆

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不幸の前兆

《只今、私は×××区の某会社経営者の御自宅前にいます》 《えー、被害者は大手の幸村製品社長そして社長夫人です。お二人とも意識不明の重体、近くの病院に搬送された模様》 《事件場所の幸村さんの御自宅ではカーテン等を大きな鋏で斬られたような切り裂き方をしています》 《引き続き現場からお伝えします――》 「紫雲……」 「……………」 無言。紫雲の表情は無だった。 「紫雲、行ってあげなよ。叔父さんと叔母さんのとこ。」 「……… ……や、酷いことされたのー…だからそれの報いなのー!!!」 「紫雲!!」 そう叫び紫雲は部屋を飛び出した
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