⑤お嬢様との１日

買い物開始ですよ！お嬢様

『良く、お似合いです！お客様！』
「ですね～」
「…服を買いたいとは言ったけど…なんでメイド服？」
「お嬢様に似合うかな～と思いまして」
「また、しばきますよ？」
「…」
〔バシバシ〕
「…はぅ！」
「普通の洋服見に行くわよ！」
「は～い…」
『『変な扉を開きそうになりました（よ～）』』
「ありがとうございました～」
＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊
「これなんて、どうですか～？」
「少し派手ね」
「じゃ～こっち！」
「地味！」
「はたまた、これは？」
「子供っぽい」
『…お客様？』
「何でしょう？」
『お気に召すお洋服はありませんか？』
「ありません」ｷｯﾊﾟﾘ
「…」
「何故、ちょうどいい感じなのが無いのかしら？だいたい『お騒がせしました～』」
〔ズルズル〕
「だめですよ～お嬢様」
「何が？」
「いくら本当の事でももう少し言い方が…」
「回りくどいのは嫌いなのよ」
「ですよね～」
「あ！次はあのお店よ」
「…下着屋ですか？」
「そうよ？」
「お嬢様、いっぱい持ってるじゃないですか～」
「あんた達が選んでくるのって、大胆すぎるのよ…」
「そうですかね～お嬢様に良く似合っていますのに～」
「…もっと、かわいいのが欲しいの
よ」
「ま～行きますか～」
＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊
「♪～」
「ご機嫌ですね～お嬢様？」
「ん？そう？」
「それ、フリフリしてますもんね～」
「かわいいわよね～」
「…それなら、さっきのメイド服も買っとくんだったな～」
「ん～？何か言った～？」
「いえ、何も」
「あっ！」
「どうされました？」
「清のも選んであげる！」
「…私のですか？」
「そっ！清だって女の子なんだから！」
「あの…お嬢様？」
「何？」
「実は私…つけてないんですよ～」
「は！？」
「…///」
「え～と…めくってみても…むしろ、その場で一回転しなさい」
「…下はつけてますよ？」
「…」
「…やっぱり、やめときます」
「何でよ？」
「おそらく、私のに合う大きさが無いからです」
「…とりあえず、着替え室に入りましょう」
「ふ、二人でですか！？」
「当たり前でしょ？」