第二説「空から見る世界」

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「やっとついた・・・」 文弥が人里に着いた頃には既に日がてっぺんにまで登っていた。 「うーん・・・ここまで来た道を見るといくつかショートカットできるな・・・」 などとつぶやきながら人里の中を歩いていく文弥。 もちろん霊夢に頼まれた品物はしっかり買っていく。 「でもまぁ・・・さすがにこの服は異様だよなぁ・・・」 文弥は人里に入った瞬間から気づいていた。周りからの異様な目線を。 どうせそうなると文弥は思っていたが、予想以上に周囲からの冷たい目線が強いのでなかなか居づらくなってきた。 「まぁ買い物も済ませたし、さっさと退散するか・・・」 文弥は足早に人里を去る。 人里から神社までのショートカットで、文弥は走っていた。 「なんだあの女の子、急に食べようとしてきたぞ」 「待つのだー」 文弥の後ろから少女が手を広げながら追いかけてくる。 「妖怪だろうなー・・・霊夢さんにはつるむなって言われてるし・・・」 文弥は少女との距離をちらっと見た。 「ショートカットしてるし、神社まであと少しだろうからもう少し速く走るか・・・」 と、その途端文弥の速度がぐんと速くなった。 「あっ、待つのだー、速すぎるのだー」 「妖怪の女の子!話すのはまた今度ね!」 と言いながら人間とは感じられない速さで道を駆け抜けていった。
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