第二説「空から見る世界」

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一方霊夢はお茶を飲んでゆっくりしていた。客人も入れて。 「やっぱお前のとこで茶を飲むと落ち着くぜー」 「自宅じゃ落ち着かないのは物が散らかってるからでしょう」 「あれでも綺麗なほうだぜ?」 「そんな自慢げに言うもんじゃないわよ・・・」 「霊夢さん、買い物行ってきましたよ。」 「あら、案外早かったわね。」 「お?例の外来人か?」 文弥は声のする方へ顔を向けた。 そこには魔法使いというイメージがぴったりの女性がいた。 「霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。よろしくな。」 「あっ、はい、こちらこそ」 「話は霊夢から聞いてるぜ。まぁ入りなって。」 「ちょっと・・・ここは私の家よ。なに家主面してんのよ。」 「まぁ細かいことは気にすんなって。」 「まったく・・・お茶入れてくるわね。」 「あっ、はい」 霊夢は台所の方へ行く。 「それにしても災難だな。紫のターゲットになるなんて。」 「それに関しては不幸だとは思っていませんよ。むしろ退屈な日々が楽しくなりそうでちょっと嬉しい気持ちです。」 「へぇ・・・ちょっと変わってるな。」 「よく言われます。」 「はい、どうぞ」 霊夢がお茶を差し出してくる。 「どうもです。」 「あれ?私の分はないのか?」 「おかわりはないわよ。」 「ちぇー」 魔理沙はつまらなさそうに横になる。 「それにしても予想より早かったわね。なんかあった?」 「あぁ、ショートカットしてきたんですよ。帰る途中に待つのだーとか言って両手広げて追いかけてきた妖怪がいましたが。」 「ルーミアね・・・それで、どうしたの?」 「ダッシュで距離を離して逃げてきました。」 「賢明な判断ね。無事で何よりだわ。この後周囲の景色を見せようと思ってるのだけど、大丈夫?」 「はい、大丈夫ですよ。」 「そう、なら夜になったら見に行きましょうか。それまでゆっくりしてなさい。」 「わかりました。」 「霊夢、私はそろそろ帰るぜ?」 「だめよ、あなたもついてきなさい。どうせ暇でしょう?」 「・・・分かったよ。ついていけばいいんだろ?」 「素直でよろしい」 「じゃぁ文弥、ちょっと話でもして時間潰そうぜ。」 「はい、いいですよ」 そうして、文弥、霊夢、魔理沙は夜まで時間を潰した。
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