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「翔太君」
「はひ!?」
「あの、よかったら…返事、もらえないかな?」
白学の王子様が顔赤らめていらっしゃる!
とても恥じらっていらっしゃる!!
こんな顔見たら、女子が発狂するでしょうね!
いつも爽やかな笑みを浮かべている白学の王子様が、まさかこのような顔を俺に見せようとは…ありがとうございます。ご馳走様です。
だからこそ、あえて言おう!!!
「わかりました」
「え?」
顔を赤くしたり、目を丸くしたりと、俺とは違って本当に感情豊かだな。
うん、実に羨ましい。
「本当にいいの?」
「はい」
「何処かに付き合って欲しいとか、そういうボケじゃないけど、本当に?」
「え?」
「え?」
はい、サーセン。
いやだってないでしょ、普通に考えてないでしょ。
天と地がひっくり返っても信じられないし、誰が信じる?
俺だって最初は告白されたのか!?って考えたけど白学の王子様がこんなモブキャラに突然、
『好きなんです、付き合って下さい』
とか告白するイベントなんて、普通に考えてない。
まず脚本に問題がある。
あるとしたら夢か本当…
「え?リアルBL?」
「は?BL?」
えっと、あれですか?学園の王子…あぁ、もう面倒くさい!吉田さんは俺という、まさかの男好き!?
いやいやいやいやいやいやいや、まってまって、ちょっと待って、ちょ、待てよ、馬鹿野郎!
突っ込みどころがありすぎてついていけない!!
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