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俺…・!!!!
「俺、チンコついてます…」
「うん、知ってる」
「胸、ないですよ?」
「うん?そうだね」
「つまり男で…」
「うーん、女の子っていう感じには見えないね」
ですよねー。
お互いに上川翔太が正真正銘の男だということは認知しているようだ。良かった、いや良くはない。何も解決してない。
「えっと、吉田さんは俺と、こ、こっ、交際したいってことですか?本気で?」
「うん、結婚にはまだ早いけどね」
「け…っ!?」
なに爽やかな笑顔でぶっ飛ばしてんじゃああああああああい!!!!!!
突っ込もうとする心をなんとか噛み殺して、俺は冷静になろうとする。
――――うん、無理。
「いやいや、まってまって!考えなおしましょ?だって吉田さんって相当モテるでしょ?こんなわざわざ、へ、平々凡々な俺じゃなくても…」
「でも、さっきは分かりましたってOKしてくれたよね?」
Oh そこに突っ込むか。
「そ…それは、ちょっとボケたつもりっていうか…」
ていうか、あの場合ボケるのが正しくないですか?
「ふーん、そうか。翔太君は、そうやって最後は誤魔化して、真面目な告白をした俺を茶化すような人だったんだ…意外だね」
な、んだと…!?
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