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街にもどったあたしは、特にあてもなく、ぶらぶらしていた。
あたしが角を曲がろうとした、その時、誰かがその方向にいたらしく、あたしはおもいっきりしりもちをついた。
「いたたたた。」
「アルル。大丈夫?」
よく聞く声に顔を上げると、おもったとおり、シグがいた。
あたしがシグを見上げると、シグは少し顔を赤らめて、ばつがわるそうにして、視線を逸らした。
「?」
あたしが顔に?マークをうかべていると、シグが小さな声で、
「アルル、足、閉じたほうがいいと思う。」
あ、忘れてた。
あたし今アルルだからスカートなんだった。
慌ててスカートを押さえ、座り直す。
アルルごめんね。
「えっと、シグ、なにしてるの?」
「アルル、さっきも同じこと聞いたよね?」
え?
それって本物!?
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