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公園には、やっぱりアルルがいた。
でも、いつものアルルとは違い、とても落ち込んでいる様子だった。
アルルに、ゆっくりとシェゾが近づいていく。
「アルル、なんで逃げるんだ?」
アルルはびくっと震える。
「お前は俺のことがキライなのか?」
「………」
アルルは濡れた瞳をシェゾに向ける。
「キミのことが、きらいなわけじゃない」
「………」
「むしろ、キミのことが好き」
「っ、じゃあ!」
「でも!」
何か言おうとしていたシェゾを遮って、アルルは続ける。
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