2/2
前へ
/111ページ
次へ
午後10時 良い子はもう寝ている時間 誰もいない丘の上で、アルルは一人、星を見ていた 視界が全て空でうまり、まるでプラネタリウムに来ているかのよう 「……綺麗だな」 月と星が、優しく辺りを照らす プリンプタウンの星は、あまりにも向こうの星に似ていて アルルは、自分があの世界に戻れたような、そんな気分になる そんなわけ、ないのに 期待してしまう自分がいる でも どんなにそれを望んでも 丘から見えるのは、プリンプタウン あの街では、ない ふと、アルルはまた空を見上げる 目の前で落ちていく、星 流れ星だ 叶うはずがないのに、願ってしまうのは何故? アルルは今日も星に、お願いをする 《また、みんなに会えますように》
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

115人が本棚に入れています
本棚に追加