第1話 変身。

11/20
前へ
/64ページ
次へ
「この娘か?」 「うん」 少女の兄は光の怪我を見る。 「大丈夫ですか?」 少女の兄は、二十歳位の逞しい風貌ながらどこか優しそうな青年だった。 少女の兄は光をその場に座らせ、まず濡らしたタオルで右腕の汚れと血を拭き取る。 光は少女の兄が自分に優しくしてくれるのを、嬉しく感じた。 “とろんとした顔”をしてしまう。 「素敵な人……」 「え?誰がですか?」 「貴方の事です」 「……そうかな…〃〃〃〃〃」 少女の兄は一瞬キョトンとしたが何故か嬉しかった。 「あたた…」
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加