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「この娘か?」
「うん」
少女の兄は光の怪我を見る。
「大丈夫ですか?」
少女の兄は、二十歳位の逞しい風貌ながらどこか優しそうな青年だった。
少女の兄は光をその場に座らせ、まず濡らしたタオルで右腕の汚れと血を拭き取る。
光は少女の兄が自分に優しくしてくれるのを、嬉しく感じた。
“とろんとした顔”をしてしまう。
「素敵な人……」
「え?誰がですか?」
「貴方の事です」
「……そうかな…〃〃〃〃〃」
少女の兄は一瞬キョトンとしたが何故か嬉しかった。
「あたた…」
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