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「な、何この人!?」
女子高生位の少年めいた格好の少女、東光がゴミの中に埋まって眠っていた。
しかも、怪我をしている。
「……あ、ボク寝てたんだ」
光は目を覚ます。
小学五年生の少女は驚くしかなかった。
「あの……何なんですか?」
「あっ!ビックリさせちゃった?」
光は少女に気付く。
「あ、あたた~」
昨日の傷が痛む。
「どうしたんですかっ!?」
少女はゴミの山から出てくる光の傷に気付く。
「大丈夫だよ、いたたぁ」
「お兄ちゃん呼んできますから、待っててください!」
少女は自分の家の方へ行く。
はぁ~、昨日は散々だったなぁ。
光は首元から赤い琥珀のペンダントを取り出す。これを眺めると少し父を思い出す。光にはなくてはならない宝物。
「おい!」
太い男性の声が聞こえた。光宛てに。
「はい?」
「俺だよ。昨日の」
「あっそうでした…」
「俺の事、昨日以外で覚えてるか?」
その男性はBARSの隊長だった。
「相変わらずのじゃじゃ馬娘だな。こんな風に……」
「貴方、まさか…」
光は昨日以外に隊長を知っている。
隊長は父の幼なじみ・後藤高雄である。
昨日見た時はわからなかったが確かに後藤だ。
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