第1話 変身。

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「な、何この人!?」 女子高生位の少年めいた格好の少女、東光がゴミの中に埋まって眠っていた。 しかも、怪我をしている。 「……あ、ボク寝てたんだ」 光は目を覚ます。 小学五年生の少女は驚くしかなかった。 「あの……何なんですか?」 「あっ!ビックリさせちゃった?」 光は少女に気付く。 「あ、あたた~」 昨日の傷が痛む。 「どうしたんですかっ!?」 少女はゴミの山から出てくる光の傷に気付く。 「大丈夫だよ、いたたぁ」 「お兄ちゃん呼んできますから、待っててください!」 少女は自分の家の方へ行く。 はぁ~、昨日は散々だったなぁ。 光は首元から赤い琥珀のペンダントを取り出す。これを眺めると少し父を思い出す。光にはなくてはならない宝物。 「おい!」 太い男性の声が聞こえた。光宛てに。 「はい?」 「俺だよ。昨日の」 「あっそうでした…」 「俺の事、昨日以外で覚えてるか?」 その男性はBARSの隊長だった。 「相変わらずのじゃじゃ馬娘だな。こんな風に……」 「貴方、まさか…」 光は昨日以外に隊長を知っている。 隊長は父の幼なじみ・後藤高雄である。 昨日見た時はわからなかったが確かに後藤だ。
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