第1話 変身。

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「全くむちゃくちゃばかりだな。アイツそっくりだな」 「父の事はいいです。……改めてお久しぶりです」 光は後藤を慕っている。父の幼なじみと言う事実から彼に頭が上がらない。 光は後藤に近づく。 「だけどなんで私をEDUTに誘ったんですか?」 光が帰国した理由は後藤が握っていた。 今から二年前、アメリカの親戚の家で暮らしていた光に後藤からの連絡が入った。 ―――EDUTへ入隊をと。 「お前さん、昔から負けん気と活発さは誰より強いだろ。だからさ」 「はい。困ってる人ほっとけないんです!」 光は誘いに素直に従い、アメリカ支部の訓練所で二年間を過ごした。 「お前さんみたいな奴って中々世の中居ないだろ。俺の知る限りお前さんはいつかEDUTに来るって思ったしな」 「ええ。父によく言われたんです。“誰かの笑顔を愛し、それを守れ”と」 「お姉さーん!」 兄を呼びに行った少女が兄を連れて戻って来た。
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