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「あっ……やっぱりウチでちゃんと見た方が」
「大丈夫です。うぐぐ……」
「東、見て貰え」
「兄ちゃん、この人ウチに連れてこ」
「勿論だよ」
光は少女の兄に担がれながら少女とその兄の家に向かった。(勿論、後藤もついてくる。)
※
「あっ!!里見さん!?」
連れていかれた先の家に里見京子の姿があった。
「その怪我はどうしたの光ちゃん!?」
「お母さんの知り合い?」
少女が割って入る。
「え?君は里見さんの娘さんだったの?」
「はい」
「母さんの知り合いだった?」
少女の兄も入る。
「じゃあ、里見さんの子供って」
「その二人よ」
里見は我が子らを見る。
光はビックリした。ビックリするしかなかった。
光は里見の部屋のベットに座る。
「まさか千尋さんと春ちゃんが里見さんの子だったなんて」
里見には長男と長女がいた。
それが千尋と春だった。
「俺もビックリしたよ。母さんの知り合いの娘だなんて」
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