第2話 真実と運命。《前編》

5/16
前へ
/64ページ
次へ
「二人がいい感じだから、邪魔かと」 「そんなのじゃないよっ!〃〃〃〃〃」 「全く馬鹿女!!」 光と千尋はあわあわする。 ―ドガァァァンッ!!― いきなり三人の居る場所の近くのビルが爆発した。 「何!?」 「どうしたの!?」 「何あれ!?」 三人はボロボロのビルを見上げる。 そこから、何匹もの大きな蛾が出てくる。 「こっちに来る!!」 何匹か蛾が三人の所へ飛んでくる。 「千尋君、お春ちゃん、逃げるよ!!」 「いや、大丈夫」 「へ?」 「光さん。兄ちゃんは大丈夫だよ」 千尋は余裕綽々の表情で意外なものを取り出した。 彼の背より長い薙刀だ。 「……どっから出したの?」 「よし、」 千尋は薙刀を手に構える。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加