第2話 真実と運命。《前編》

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「たぁっ!」 千尋は襲い来る蛾を薙刀で払い、斬り捨てる。 千尋の足元には真っ二つになった蛾の死骸が転がる。 何回も続く。 「速い……」 千尋の身のこなしに光は見とれる。 「千尋兄ちゃんは昔から薙刀を習ってたの。しかも実戦的な。だから戦えるのよ」 「凄い」 あっという間に蛾は来なくなり千尋は動きを止めた。 「千尋君、ありがとう」 「いいよいいよ」 「やっぱ兄ちゃん強いなぁ」 「光ちゃんこれは、」 千尋は蛾の死骸を見る。 「もしかしたら…」 光はある事を察する。
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