第2話 真実と運命。《前編》

7/16
前へ
/64ページ
次へ
「この前の怪鳥とビルの爆発は何か関係あるかもしれないです」 光は基地の後藤に腕時計型の通信機から連絡する。 「何故そう思う?怪鳥に爆弾が造れるのか?」 「いえ、しかし宇宙から何故怪鳥は来たか気になりませんか?」 「確かにそれはおかしい」 「誰かが怪鳥を誘導したんです。あの怪鳥は洗脳されて地球にやって来たんです。ですから洗脳した人物が爆弾を仕掛けた」 「じゃあ、爆発から出てきた蛾は?」 「蛾は爆弾を見張る役割で爆発と同時に解き放たれるんです。蛾も洗脳されて」 怪鳥は“生き物の目”をしていなかった。蛾も不自然な動きをしていた。 まるで誰かが仕組んだように。 「わかった。調べてみる」 「お願い致します」 光は後藤との通信を切る。 怪鳥が洗脳されていたのは、レイピアー・スノーフレークに変身して初めてわかった。光は嫌な予感がした。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加