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“地球防衛連合団体”。怪物に対抗する国家組織、通称EDUT(エデュット)。
その中の小チームのひとつ、BARS(バース)は怪物と交戦していた。
「いつも以上にたくさんいる。ヤバいよ」
「泣き言言うな。馬鹿」
若いBARSの隊員二人も苦戦している。
怪物は数で勝っている。
「気ぃ抜くな!!ヤられるぞ!!」
四十代位の中年男性の隊長は若い隊員二人に呼びかける。
隊長はビームサーベルを巧みに使いながらホークアイで怪物を次々に撃つ。
「!!、あれは!?」
隊長の目に想定外の光景が映った。
女子高生位の少女が怪物に立ち向かっている。勿論、東光だ。
「あっ!避難させないと!」
若い隊員の一人は光に駆け寄る。
が、若い隊員の一人・明石の注意に光は聞かない。
「君、今すぐ避難しなさい!!」
「五月蝿いわ!」
明石は光の腕を掴むが光は振り払う。
「負けない!!」
光はまだ怪物と交戦する。
「おい!あんた、聞き分け悪ィぜ」
更にもう一人の若い隊員・水谷も駆け寄る。
が、光は動きを止めない。
「何してんだ!」
「避難しない女の子がさっきから怪物と戦ってるんです!」
「女一人止められんのかお前ら!!」
「でもあの子強いんです」
水谷の言う通り、光は怪物相手に怯まない。とても普通の少女とは思えない。
彼女は正に古武道の構えで怪物に立ち向かっている。
隊長は実際に光を見て驚く。
「……ん!? あの娘は」
隊長には光に見覚えがあった。
「まさか」
「隊長、知っていたんですか?」
――ババババッッ!――
大きな鳥が羽ばたくような音がした。
それは宇宙から来た3メートルはあろう大きな鳥が光やBARSの目の前に飛んできた。
そして、熊か虎に似た怪物を食べ始めた。
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