第1話 変身。

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“地球防衛連合団体”。怪物に対抗する国家組織、通称EDUT(エデュット)。 その中の小チームのひとつ、BARS(バース)は怪物と交戦していた。 「いつも以上にたくさんいる。ヤバいよ」 「泣き言言うな。馬鹿」 若いBARSの隊員二人も苦戦している。 怪物は数で勝っている。 「気ぃ抜くな!!ヤられるぞ!!」 四十代位の中年男性の隊長は若い隊員二人に呼びかける。 隊長はビームサーベルを巧みに使いながらホークアイで怪物を次々に撃つ。 「!!、あれは!?」 隊長の目に想定外の光景が映った。 女子高生位の少女が怪物に立ち向かっている。勿論、東光だ。 「あっ!避難させないと!」 若い隊員の一人は光に駆け寄る。 が、若い隊員の一人・明石の注意に光は聞かない。 「君、今すぐ避難しなさい!!」 「五月蝿いわ!」 明石は光の腕を掴むが光は振り払う。 「負けない!!」 光はまだ怪物と交戦する。 「おい!あんた、聞き分け悪ィぜ」 更にもう一人の若い隊員・水谷も駆け寄る。 が、光は動きを止めない。 「何してんだ!」 「避難しない女の子がさっきから怪物と戦ってるんです!」 「女一人止められんのかお前ら!!」 「でもあの子強いんです」 水谷の言う通り、光は怪物相手に怯まない。とても普通の少女とは思えない。 彼女は正に古武道の構えで怪物に立ち向かっている。 隊長は実際に光を見て驚く。 「……ん!? あの娘は」 隊長には光に見覚えがあった。 「まさか」 「隊長、知っていたんですか?」 ――ババババッッ!―― 大きな鳥が羽ばたくような音がした。 それは宇宙から来た3メートルはあろう大きな鳥が光やBARSの目の前に飛んできた。 そして、熊か虎に似た怪物を食べ始めた。
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