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魔法。それは俺がいた時代でも認知はされていたものだ。まぁ、それはファンタジーな世界なものではあったが。
歴史を辿れば、科学さえも魔法やら魔術やら言われていたわけだから、最初は何かの比喩なのかと思っていた。
しかしまぁ。それがまさかね。
ほんとに魔法といって差し替えないものだったのだ。それこそ、厨二病なんつーものを患っている方からしたら、歓喜すること間違いないものだが。
その厨二病も、現実を知れば絶望するに違いない。
現実ってのは世知辛いものなのだ。
ハッキリ言ってしまおう。
魔法はトラベラーは使えない。
正確にいうと、いつ使えるようになるのがわからないのだ。
それはエネルギー問題を解決した魔素に関係してくる。
この現代の未来人は魔法が使えるようになるのが、平均して13才から15才。
体内に魔素が貯まっていき、身体に馴染むようになるのがその頃なんだそうだ。
俺もいつかは使えるようになるかもしれないが、それは10年以上先の話。
だから、俺のようなトラベラーは魔法が使えないこの世界で仕事を探すことが困難な訳。
掃除でさえ、おばさんが風魔法とかやっちゃって手作業でやるより何倍も早くやってしまうんだぜ。
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