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上がった後、つまり退勤後に食べるご飯だから、上がり飯。
時間は中途半端な時間で、午前4時だ。
朝ご飯なのか夜食なのか微妙なんだよね。
でも何だか、こういうのは好きだった。
「…でも、ほんとに彼女いないの?」
私が桑田くんにそう訪ねると、苦笑して彼が答えた。
「いないんですよ。欲しいとは思うんですけど」
桑田くんは、見た目今時流行ってるらしい刈り上げ七三のヘアスタイルが決まってるさわやか男子だ。
彼女がいないなんて嘘のよう。
「ただ、大学が東京なんで、東京で彼女作りたいんですよねー」
「地元はダメなの?」
高野くんがすかさず聞く。
「地元は…遊ぶ場所も少ないし、高校の知り合いも多いから、ひやかされそうで」
そうか桑田くんは大学生なのね、と未知の話に私は頷く。
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