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「…職場で見つける彼女はどうなのよ高野くん」
私がいきなり高野くんに話を振ると、高野くんは何食わぬ顔で、「べつにたまたま」と呟いた。
高野くんは彼女持ちで、その彼女は私も知ってる元店員なのだ。
職場で見つけるのがタブーな私からすれば、どうでもいい話題ではあるんだけど。
桑田くんにばかり話を聞いてたら、私が桑田くんに気があるみたいじゃない?
「たまたまかあ…」
たまたま知り合って、何となく付き合ってたら男女の仲になるもんなのかな…
彼らの交際は、私にそう思わせるくらい簡単に見えた。
「栗田さんは、彼氏作らないんですか?」
「は?私?」
桑田くんが私に話を振ってきた。
しまった、そうだよね?
今の話の展開って、最後は私に話振るよね…しまった答えを用意してないわ。
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