招待状

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その男、名前はアレン。 日系と欧系のハーフだ。 眉間にシワを寄せ、黒い手紙を見つめている。 (あん?…いたずらか?) とりあえずそのまま家に入り、ソファーの前の散らかったガラスのテーブルに無造作に放る。 愛犬のベントナーにエサをあげ、トーストを例の機器に2枚入れてる間に卵料理をする。 飛び出したトーストを皿に乗せ、さらにスクランブルされた卵を乗せてケチャップをかけソファーに落ち着く。 ミルクだけの砂糖を入れないコーヒーを注ぎ、新聞を片手にトーストを口に運ぶ。 ベントナーがおこぼれを狙おうと伏せながら見上げている。 そのまま朝食を終えると風呂に行き、その後ベントナーの散歩に行く。 今日は仕事がないのでいつもよりゆっくりのだ。 手紙の事は頭から完全に消えていた。
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