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散歩から帰るとハマっているRPGゲームを再開した。
「ア~ッ!!ガッデム!!まただ!!」
何度も躓くその難所に苛立ちコントローラーを放る。
ハーっ。
ふと新聞の下から覗く黒い紙に目が止まった。
前かがみになり引き出す。
手紙を今一度読む。
(デビルズカーニバル…
誰だよこんなの入れやがったのは…
…地図…)
もう一度前かがみになり封筒を掴み中を見る。
と、もう一枚黒い紙があり、
見覚えのある街の地図が、光る緑の線で記載されていた。
「この街…前に行ったことあるな…」
そう呟くと回想した。
バイク便で行ったあの街、ここから数キロの栄えてるようでそうでもない街。
《髑髏の館》は街の中心に位置していた。
「4億?嘘ばっか書きやがって」
アレンは別に金銭に困ってはいなかったが、裕福でもない一般層だ。
だが大金が欲しくないと言えば嘘になる。
毎月の宝くじはかかさず買っている。
一向に夢が叶う様子は無いが…。
手紙を放るとまたゲームの続きを始めた…。
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