招待状

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その日夕暮れまでなぜかアレンの頭の隅に《手紙》のことがチラついていた。 時間が経つほどチラつきが強くなっていった。 ソファーに寝転び手紙を眺める。 ベントナーが上に寝そべる。 「どう思う?」 ベントナーが見つめ返す。 壁掛け時計は18:45分を指している。 夕御飯を食べる。 TVを見る。 見てる間も気がついたら手紙のことを考えていた。 気がつくと時刻は23:00を回っていた。 いつの間にか眠っていたようだ。 伸びをすると… 「行くだけ行ってみるか… 明日も休みだしな…」 涎を垂らして爆睡しているベントナーをどかし、ベントナーの餌と水を留守用の機器に入れる。 上着を着込み、封筒を掴み内ポケットに入れ、電気を消し戸締まりしてからバイクへと向かう。 辺りは真っ暗だ。 (嘘だったら何か買い物でもしてくるか…)。 お気にのバイク、 サイクロンWXのエンジンをかけ、走り行く。
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