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「そうだ!
確かあれが……」
確認したばかりの鍵を開けて家の中へ。
再び出て来た時には、手にお椀を持っていた。
「さぁ……
あんたの好きな猫まんまよ」
前方へ回り込み、中身が見えるように手を伸ばす。
莉奈の行動が気になったのか、猫まんまの匂いを嗅ぎ付けたのか……
白毛に茶色と黒のブチ模様、少し肥え気味の猫の目が初めて動く。
「やったぁ!」莉奈は心の中で叫び、猫が目で追い掛けるのを確認しながら、車から離れた場所へお椀を置く。
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