車上の猫

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猫は暫くの間離れた場所に置かれたお椀を眺めていたが、一瞬莉奈を振り返った後、プイッと顔をそらして再び目を閉じ眠りについた。 「もう少しだったのに……」 莉奈は辺りを見回し、 「何かないかなぁ?」 車の反対側にある物置へ。 中を覗き込み、 「これだ!」 取り出したのは竹箒。 「これで猫まんまの方へ追いやってやる」
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