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「知ってカァ?日本の拷問ってのは爪トカァ皮膚をそぎ落とすノガ文化なんだゼェ。」
「ヒァ・・・。」
床に刺さっているサバイバルナイフを手に取り、膝を付いている男にペタペタと付けたり離したり遊ぶ春香。
不気味に笑っているのがもっと不気味に見える。
白い短髪を掴み、顔を持ち上げる。
痛みに堪え苦痛と恐怖の表情を浮かべている男を見て気持ちが鷹ぶる。
「お前も知っている通り、オレはB・Jって呼ばれているんだヨォ。ダカラ。」
「がぁっ!!」
「文化なんて関係ネェ!!」
サバイバルナイフで腹を二センチほど刺す。
何度も何度もそれの繰り返し。
刺す所がなっくなたら背中を刺す。
「がっ!止め、てくあ”ぁぁぁ!!」
立ち上がる体力も反抗する気力もない。させない。それがこの拷問。
死の危険が迫ると人間は本望から話してしまう。だが春香は違う。
相手を苦しませたくて、相手が殺してと願うまで、もう死にたいと思うまで。だから殺さない、簡単に死なせない。
まだタスケテかァ。
もっとダナァ。
背中全体を刺し終えたあと腕を刺していく。
「・・・。」
ヤりすぎた。
こいつ意識ないんじゃね?
「おい、起きろ。」
「な、んでも言うか、ら殺し、てくれ・・・。」
髪から手を離し、血だるまになった男はうつ伏せから仰向けになる。
白いスーツの男はもはや赤い男になっていた。
「んじゃァ先ず俺の秘密をなんで知ってんだァ?」
「はぁ・・・、それは、白桜様が、知ってい、る。俺た、ちはそれ、を聞い、ただけ、だ。」
「白桜ってのは誰だ?」
「分か、らな、い。」
「ここはどこだ?」
「知、らない。」
つまり、こいつは何も聞いてねぇってことかぁ。
多分、白桜って奴が俺を『殺せ』て言ったのはB・Jを復活させたかっただろう。
白桜、か。
どこのどいつだが知らねーがァ、殺すことにはァ変わりぃないなァ。
後はこいつだがァ・・・。
「俺た、ちはB、・J、しか、知ら、ない。だから、助けて、くれ。」
涙ながら言う赤い男。
はぁと重いため息をする。
「しゃーねェーなァ。」
サッ、ブオッー。
「苦しみから助けてやりましたァ。ありがたいと思えよォ。ハッ。」
赤い男の首から鮮血が噴き出す。
顔にかかった鮮血を指で拭き取り舐める。
そして一言、
「オイシイ。」
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